ほたての珍物

極めてまれに上の写真のような雌雄同体の個体があります。
今日たまたまこの写真を見たあなた。
ラッキーですね。
(99.01.20)

 

極々まれに上の写真のように、
右殻・左殻が半々になっている貝殻もあります。
今日たまたまこの貴重な写真を見たあなた。
大変ラッキーですね。私に感謝しましょう。

この貝殻は当社研究室に保管してありますが、
実物を直接見た人でも「左半分を漂白したのだろう」とか、
「右殻と左殻を半分ずつ接着剤でくっつけたのだろう」とか、
疑う人がいます。しかし、正真正銘本物です。
(97.06.23)

 

煮て食べるとおいしい巨大なミネフジツボ。
これをひっくり返すと・・・・

 

なんと!
ホタテの貝殻に付着しているのです。

 

いわゆる、ホタテの真珠です。
二枚貝などの軟体動物の可食部分と貝殻の間には、
外套膜と呼ばれるカーテン状の薄い組織が広がっています。
貝殻先端に向かっている外套膜の上皮細胞は、
その軟体動物が生きている間に数段階の貝殻分泌過程を行います。
この貝殻を作る1段階に光沢のある真珠層を形成する真珠母物質の分泌があります。
真珠が作られる原因は、砂粒のような微細な異物が外套膜を通って動き、
同時に上皮細胞も運ばれ、侵入してきた異物のまわりで真珠母物質の分泌が起こり、
軟体動物の体内に真珠が作られます。
真珠は真珠層物質が板状に何枚も薄く重なり合ってできており、
その成分は炭酸カルシウム(貝殻や石灰岩の主成分)が90〜92%、
有機物(タンパク質等)が4〜6%、水が2〜4%となっています。