普段の生活の中からともやの仕事は始まる

地球上のあらゆる生物は二つの情報をもち続けています。そのひとつが遺伝情報、もう一つが味覚情報と言われています。心ない食品の大量生産は、食べやすいけれど飽きのくる味を広め、素材のもつ本当の味を犠牲にしてきました。その結果、人間は祖先から受け継いできた大切な情報をひとつ失い始めているといわれています。「グルメ」ブームはそういった危機への抵抗から自然に生まれたともいえるでしょう。
わたしたちが頑固にこだわり続ける素材の味覚は、それをおいしいとわかる生活者の舌の上で常に試され続け、共感をいただいています。さらに本当の素材の味覚をベースとしながらも、時代の変化につれて好みの変化が生まれてきます。ともやが企業である以上、社員それぞれが常にアンテナを張りめぐらして、いち早く変化をキャッチしてよりよい商品作りに結びつけなければなりません。ともやの仕事はふだんの生活の中から、あなたの舌の上の努力から始まっています。

数少ない全国展開の水産加工企業として大きくなるために、ともやは新入社員と管理者の教育を同時に進めています。社内での研修や教育機関への委託などで有能な人材を育てあげるための助力をおしみません。
一方、ともやには自分で自分自身を成長させるためにさまざまな困難に挑戦する企業風土があります。ここでは失敗もし、苦しみも味わうかもしれません。人の手を借りずに自分の力で超えてください。
ともやが、あなたが、「本物の味」を追い続ける以上、たとえお得意先との間で大きな壁にぶつかり試行錯誤を繰り返すことになっても、くじけず努力し続けることで必ず共感を獲得できるはずです。お互いの共感が生まれたときこそ、「本物の味」とは何かを納得できた瞬間なのです。

ともやの扱う商品、ともやのさまざまな人的活動そしてともやの存在自体も、味に質を求めるお客様があってこそ認められるものです。わたしたちはそんなお客様の支持に「生かされている」のだという考えを忘れることなく前進してゆきたいと思っています。
そのためには、生業ではなく事業であると自らに言い聞かせてほしいのです。仕事を通じて自己を磨き、「本物の味」を広め、企業を成長させる。その流れを覚え、手応えを感じてもらえるようになれば歩みの早さは増してくるでしょう。
ともやには、海の幸の味覚を正確に伝達する情熱にかけては、どんな大きなメーカーにも負けない自負と実績があります。そしてもし、あなたが私たちに共感してくれたなら、そこから生まれる出会いが、21世紀のともやを創り出すことでしょう。